感動をつくる人たち|第2話 演出家には、孤独な時間がある
- 4月14日
- 読了時間: 2分
更新日:4月27日

華やかな瞬間の前に、 誰にも見えない時間があります。
静かで、長くて、少し苦しい時間です。
クライアントから届く、大きなテーマ。
式典にしたいのか。
祝賀会にしたいのか。
夢のある世界にしたいのか。
格式を感じる空間にしたいのか。
参加型の盛り上がる空間にしたいのか。
そこから、すべてが始まります。
これはレビューショーなのか。
ストーリー性のあるものなのか。
華やかさで魅せるのか。
物語で心を動かすのか。
会場の広さ。 客席との距離。
予算。時間。出演者の人数。
生演奏なのか録音音源にするのか。 などなど・・・
たくさんの条件の中で、 まずは まだ見えない一本の木の種を探していくのです。
それが小さな集いであっても、 何千人もの大きな催しであっても、 この最初の作業に違いはありません。 規模ではなく、 そこに込める想いが、幹の太さを決めるのだと思います。
どんな幹を立てるのか。
太く力強い幹か。
しなやかで上品な幹か。
夢のようにきらめく幹か。
人と人をつなぐ、あたたかな幹か。
幹が決まれば、枝が伸びます。 枝が決まれば、花が咲きます。
けれど、その幹を決めるまでが一番苦しい。
誰も答えを持っていない。 正解もまだない。 拍手もない。
あるのは、 「もっと良くできるはずだ」という想いだけ。
創る仕事は、華やかに見えるかもしれません。
でも本当は、 ひとり悩み、 ひとり信じ、 ひとり決める時間から始まります。
その孤独な時間の中で生まれた小さな種は、 制作チームの仲間たちとの会話の中で、 少しずつ形を持ち始めます。
第3話では、仲間たちとのキャッチボール(仮題)を綴りたいと思っています。
中間裕子(Y.Ai.Nakama)




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