感動をつくる人の原点|序章③人生が動き始めた日
- 7月17日
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小学1年生の3学期。
私の人生は、大きく動き始めました。
その冬の夜。
父が突然、脳溢血で倒れ、そのまま帰らぬ人となりました。
当時の私は、まだ小学1年生。
「おやすみなさい。」
そう言って布団に入ったことだけは、今でも覚えています。
その後、父は犬の散歩へ行き、帰宅してお風呂に入り、そこで倒れました。
当時は今のような救急医療も整っておらず、父はそのまま帰らぬ人となりました。
父との最後の会話は、
「おやすみなさい。」
その一言でした。
それから間もなく、母と私は、兵庫県西宮市に住む祖父母の家へ引っ越しました。
子どもだった私には、人生が変わったという実感は、まだありませんでした。
むしろ覚えているのは、給食の牛乳が、脱脂粉乳ではなく、一人一本ずつ瓶に入っていたこと。
「もう、あの脱脂粉乳を飲まなくていいんだ。」
そんなことを、本気で喜んでいました。
子どもというのは、案外そんなものなのかもしれません。
でも、今振り返ると、あの日を境に、私の人生は少しずつ違う方向へ進み始めていました。
父を亡くしたこと。
祖父母と母との4人で暮らすことになったこと。
新しい学校。
新しい町。
そして、新しい出会い。
その一つひとつが、後の私をつくっていくことになります。
もちろん、その頃の私は、そんなことを知る由もありません。
ただ毎日を、夢中で生きていただけでした。
でも、人生というのは不思議です。
その時には意味が分からなかった出来事が、あとになって振り返ると、大きな分岐点だったことに気づくことがあります。
私にとって、あの冬は、まさにそんな季節でした。
読んでくださってありがとうございます。
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中間裕子(Yuko.Ai.Nakama)




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