感動をつくる人たち|第7話 同じ舞台は、二度と観られない
- 3 日前
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幕が上がれば、昨日と同じように音楽が流れ、
昨日と同じように照明が灯る。
けれど、その日が昨日と同じ舞台になることは、決してありません。
舞台は、一秒たりとも同じ『時』はないのです。
それは、ステージの上も。客席も。舞台袖も。その場に流れる空気も。
すべてが、その日、その瞬間だけのものです。
ライブの世界には、映像のようにやり直しがありません。
一度始まれば、時間は止まらず、その瞬間瞬間が積み重なって、本番は進んでいきます。
だからこそ、そこには独特の緊張感があります。
たとえ同じ演目を毎日続けていたとしても、同じ舞台になることはありません。
出演者の呼吸。
客席の反応。
笑い声の大きさ。
拍手の温度。
その日の体調や気持ち。
ほんのわずかな違いが重なり合い、毎回まったく違う舞台をつくり出していきます。
だからこそ、お客様は何度も劇場へ足を運んでくださるのだと思います。
「今日はどんな空気になるのだろう」
「前回とは、何か違うかもしれない」
そんな期待もまた、ライブの魅力のひとつです。
そして、それは演じる側にとっても同じです。
一回一回の公演には、達成感があります。
そして同時に、反省もあります。
あの場面、もっと良くできたかもしれない。
あの人の表現、素晴らしかった。自分にも取り入れられないだろうか。
昨日より今日。今日より明日。
もっと良くしたい。
もっと伝えたい。
もっと成長したい。
そこには、終わりのない自分との戦いがあります。
ウォルト・ディズニーは「Every day is opening day(毎日が初日)」
という名言を残しました。
現状維持ではなく、常に新しい気持ちで向き合うこと。
毎日を、新しい挑戦の始まりとして迎えること。
その姿勢こそ、感動をつくる人たちの土台なのだと 私も思います。
同じように見える一日でも、本当は、二度と戻らない一日です。
だから今日という舞台に、全力を尽くす。
だから明日も、また挑み続ける。
舞台は、一秒たりとも同じ時はない。
その積み重ねが、人の心を動かす感動へとつながっていくのだと思います。
今日も全力で舞台に立つ皆さまへ。
その見えない努力に、心からエールを送ります。 中間裕子(Y.Ai.Nakama)




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