ただ、歩く。
7 日前
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ノルウェー国王の国葬を見ていました。
威風堂々。
そこには、ヨーロッパの長い歴史と、受け継がれてきた伝統の重みがありました。
けれど、私の目がいちばん惹きつけられたのは、とてもシンプルなことでした。
歩くこと。
楽団や軍人たちの足並みが揃っているのは、わかります。
けれど、棺の後ろを歩く王族の方々も、歩くテンポが揃っている。歩幅が揃っている。 前の人との距離も、大きく乱れない。
誰かが大きな動きをするわけでもない。何かを表現しようとしているわけでもない。
ただ、歩いている。
それなのに、その姿を見ているうちに、
「気持ちを合わせる」「心をひとつにする」
ということが、目の前に見えてくるような気がしました。
私は長く、ショーをつくる仕事をしてきました。
踊ることも、歌うことも、演じることも、もちろん表現です。
でも、
歩くことも、表現になる。
何をするかではなく、どんな気持ちで、そこにいるのか。
同じ方向を見て、同じテンポで、ともに一歩を踏み出す。
それだけで、人の心に伝わるものがある。
何かを足さなくてもいい。大きく見せなくてもいい。
ただ、歩く。
その姿が、こんなにも美しく、こんなにも多くのことを語るのだと、
あらためて感じた時間でした。
中間裕子(Yuko.Ai.Nakama)




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